1945年、焦土と化した東京
その瓦礫の中から、日本人は再び立ち上がった──
◆戦後東京の復興を記録映像で振り返る
終戦後の東京で撮影された貴重な記録映像を再構成。インフラ整備や住民の暮らしなど、首都復興の全貌をたどるドキュメント。実際の映像資料と戦災者・復員者たちの「生き抜いた証言」を通して、「復興とは何だったのか」を今一度、考える。あの時代を生きた人も、知らない世代も、昭和の記録として残しておきたい。
80年前、戦争で焼け野原となった日本が、とりわけ首都東京が、いかに奇跡の再生を成し遂げたのか。貴重なドキュメンタリー映像で振り返る。太平洋戦争は昭和20年(1945年)に終戦を迎えた。戦争によって日本は大きな打撃を受けた。終戦以降、日本は、インフレや食糧難、生活難などさまざまな問題に直面した。しかし、10年後の昭和30年(1955)頃から昭和48年(1973)頃までの約20年にわたり、日本は「高度経済成長期」を迎えた。この20年間で重化学工業の発展や内需の拡大、輸出の拡大など経済成長率は年平均10%近い水準で推移し、昭和43年(1968)には国民総生産(GNP)が当時の西ドイツを抜き世界第2位となるなど、発展途上国からいっきに先進国の仲間入りを果たした。
戦後、決して豊かではない生活だった日本人は、ただ希望だけを胸に前を向いて進んでいった。そのエネルギーが日本を再生させ、発展させた原動力となった。
<収録作品>
■「街路をゆく」 モノクロ/モノラル/約10分/1956年
道路の果たす役割と新しく作られる幹線道路について描く。収録映像は、東京市道路元票、羽田空港、汐留駅、 空襲後の東京フカン、道路舗装、ほか
■「みんなの力で」 モノクロ/モノラル/約10分//1956年
過去10年、都民が東京の再生に果たした陰の力を描く。収録映像は、10年前の東京俯瞰、復員、築地中央市場、DDT、青空教室、演奏会、映画館、NHK「話の泉」、養老院、サザエさん、ほか
■「東京のあゆみ-あれから13年‐」 モノクロ/モノラル/約30分/1959年
終戦からどのように立ち直ったか、過去の記録映像で振り返る。収録映像は、東京駅、東京タワー、終戦時の青空教室、引き揚げ者、吉川英治のインタビュー、ビル建設、丸ビル、路面電車、モノレール、小河内ダム、配給切符、家庭用品購入通帳、電話交換員、講和条約(昭和26年)、皇太子・立太子の礼(昭和27年)、ほか
■「変る街の姿-区画整理-」 モノクロ/モノラル/約12分/1960年
収録映像は、戦後焼け野原の東京、渋谷駅、都電の走る新宿の通り・五反田ガード下の渋滞、錦糸町駅前工事、池袋駅西口・恵比寿の住宅街、ほか
■「区画整理」 モノクロ/モノラル/約12分/1963年
区画整理が行われている新宿・渋谷・池袋・蒲田の現場。収録映像は、錦糸町駅前・駅前道路、移転後の新宿聚楽、昭和24年頃と当時の渋谷駅前、再開発後の池袋駅前、蒲田駅東口ロータリー、ほか
■「東京の新しい顔-新橋・有楽町-」 モノクロ/モノラル/約17分/1965年
新橋駅・有楽町・八重洲口周辺の道路拡張工事と均整の取れた建物の紹介。収録映像は、有楽町駅・赤坂見附の俯瞰、新橋駅前の再開発、新宿淀橋浄水場と区画整理後の新宿西口、有楽町駅前の開発計画、ほか
■「東京1969-繁栄その表裏-」 モノクロ/モノラル/約30分/1969年
建設される高層マンション群は経済成長の象徴である。しかし、その谷間に太陽を奪われた生活がある。繁栄と幸せの接点は見出せるのか。収録映像は、高層ビル建設、住宅地にビル・マンション、学童館、学習塾、ファッションショー・ミニスカート・マキシー、学生運動、自動車排ガス、ほか
<特典映像>
「帰ってきた小笠原」 モノクロ/モノラル/約9分/1968年
1968年6月26日、23年ぶりにアメリカから東京都に返還された小笠原。その記録と今後についてを描く。収録映像は、小笠原の景色、小笠原諸島父島、アメリカ軍基地、小笠原返還式、東京都小笠原村に移行、など
■収録時間/本編約120分+特典約9分
■仕様/16:9 (本編4:3)、モノクロ、MPEG-2、片面・一層ディスク、ドルビーロゴ
■映像提供/株式会社資料映像バンク
■発売元/株式会社 ケー・シー・ワークス
■販売元/株式会社 徳間ジャパンコミュニケーションズ
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※オリジナル・フィルムの状態により、一部お見苦しく箇所、お聞き苦しい箇所がございます。何卒、ご容赦お願いいたします。